はじめての方へ
津島市の動物病院、津島市民病院前のブランコどうぶつ病院です!
愛知県津島市橘町3丁目50
レインボー
一度は読んで病気の話TOP > 歯周病のこと
ブラこれはなぁに?
これは歯周病です。 歯垢や歯石が原因で歯の周りに炎症が起きる病気です。なんと3歳以上のワンちゃんの80%が歯周病と言われています。また、成猫では85%といわれています。
ンコどんな症状がでるの?進行するの?
初期は歯肉炎といい歯石歯垢に伴って歯肉が軽く腫れる程度で、症状が軽いのであまり気付かれません。しかし、歯肉炎は徐々に進行し、歯周炎になります。歯周炎になると歯肉がひどく腫れたり、歯石が岩のように付いていたり、歯がグラグラになったり、口のにおいがひどくなったりして、お口を痛がることもあります。これがさらに進行すると、歯根が化膿し目の下から膿が出てきたり(根尖膿瘍)、鼻から膿や血がでてきたり(口鼻フィステル)、下あごの骨折(顎骨の融解)が起きたりとかなり大変なことになりえます。さらに、歯周病はお口だけの問題ではなく、心臓、腎臓、肝臓にも悪影響を及ぼすといわています。
ブラまずどうすればいいの?
まず、お口について気になる方は一度ご相談ください。(歯石がついている、歯茎が腫れている、口臭がひどくなったetc)すぐにお口のチェックをして、今後どうすべきかアドバイス出来ると思います。その上で

1、お口の状態があまり良くない場合→必要に応じた歯科処置をおすすめします。
2、お口良好!→維持するためのデンタルケアをおすすめします。

ンコ歯科処置ってなにをするの?
before→after

まず、歯周病の原因の歯石を取り除く必要があります。そのためにスケーリングと言って超音波の機械で歯石を除去します。(人間の歯医者さんでもしますね。あれです。)

それで、見た目はほぼ綺麗です。

しかしまだ目に見えない部分もあります!歯周ポケットの中もキレイに(ルートプレーニング、キュレッタージ)、さらに、歯の表面を研磨剤で磨いてツルツルにします(ポリッシング)。スケーリング後は歯の表面が粗くなっているのでそのままだと歯石が付きやすいため、仕上げのポリッシングが重要です。

場合によっては抜歯が必要となります。歯として機能せず、病気のもと(根尖膿瘍など)になるのであれば、その歯はそのままにしておくメリットがありません。歯科用高速ハンドピースドリルで歯を分割し、抜歯をします。

当院ではこれらの歯科処置を行うために、動物専用の歯科システムを導入しています。

before→after

>>>歯科ユニット

ブラデンタルケアってなに?

ワンちゃんは人に比べ歯石が付きやすいです。にもかかわらず、歯磨きなどのケアが人ほどされていない場合がほとんどです。それゆえ重度の歯周病が多いのかもしれません。

そこで、ご家庭でもできる次の日常デンタルケアをおすすめしています。

・ガーゼや歯ブラシを使った歯磨き
・ワンちゃん用のデンタルジェル
・ワンちゃん用のデンタルガムなど

人間と同じように毎日、毎食後にデンタルジェルを使った歯磨きをするのが理想ですが、いきなりではワンちゃんも嫌がってしまい、ワンちゃんも飼い主さんも歯磨きが苦痛になってしまいます。また、実際にはなかなか歯磨きさせてくれない子もいます。

決して無理をせず、その子その子に合った方法で始めてください。

一度ご相談下さい。無理なく継続できる方法を一緒に考えましょう!

ンコちょっと話が長くなりましたが・・・

歯のケアは健康維持のキーポイントです!

ここ数年だんだん動物のデンタルケアの意識が高まってきています。今後、デンタルケアや早期の歯科処置によって、お口も体も健康で長生きする子が増えてくれるとうれしいです。