


1、お口の状態があまり良くない場合→必要に応じた歯科処置をおすすめします。
2、お口良好!→維持するためのデンタルケアをおすすめします。


まず、歯周病の原因の歯石を取り除く必要があります。そのためにスケーリングと言って超音波の機械で歯石を除去します。(人間の歯医者さんでもしますね。あれです。)
それで、見た目はほぼ綺麗です。
しかしまだ目に見えない部分もあります!歯周ポケットの中もキレイに(ルートプレーニング、キュレッタージ)、さらに、歯の表面を研磨剤で磨いてツルツルにします(ポリッシング)。スケーリング後は歯の表面が粗くなっているのでそのままだと歯石が付きやすいため、仕上げのポリッシングが重要です。
場合によっては抜歯が必要となります。歯として機能せず、病気のもと(根尖膿瘍など)になるのであれば、その歯はそのままにしておくメリットがありません。歯科用高速ハンドピースドリルで歯を分割し、抜歯をします。
当院ではこれらの歯科処置を行うために、動物専用の歯科システムを導入しています。


ワンちゃんは人に比べ歯石が付きやすいです。にもかかわらず、歯磨きなどのケアが人ほどされていない場合がほとんどです。それゆえ重度の歯周病が多いのかもしれません。
そこで、ご家庭でもできる次の日常デンタルケアをおすすめしています。
・ガーゼや歯ブラシを使った歯磨き・ワンちゃん用のデンタルジェル
・ワンちゃん用のデンタルガムなど
人間と同じように毎日、毎食後にデンタルジェルを使った歯磨きをするのが理想ですが、いきなりではワンちゃんも嫌がってしまい、ワンちゃんも飼い主さんも歯磨きが苦痛になってしまいます。また、実際にはなかなか歯磨きさせてくれない子もいます。
決して無理をせず、その子その子に合った方法で始めてください。
一度ご相談下さい。無理なく継続できる方法を一緒に考えましょう!

歯のケアは健康維持のキーポイントです!
ここ数年だんだん動物のデンタルケアの意識が高まってきています。今後、デンタルケアや早期の歯科処置によって、お口も体も健康で長生きする子が増えてくれるとうれしいです。